北品川にある原美術館に行く。
展示を見に行くというより、館や周辺の雰囲気を味わいに行くようなところ。
山手線を使うのも芸がないので、バスで
広尾白金台経由にした。
2回目の東京、しかも住んで2年とはいえ、やはり「点と線」しかわかっていない。
かろうじて鉄道路線図で頭に入れて、少しずつ歩いたりして「心の地図」を補足している。
ということで、天現寺から魚藍坂の辺りはひとり非常にエキサイトしました。
帰りに、品川方面に戻るのは芸がないと思い、大崎駅方面に歩き出すが、
ロクな道がないことを知る。田舎の田んぼじゃないけど、会社と工場と住宅(社宅)が自分とこだけに道を引き込んで、
後はおかまいなし、というのがありあり。
こういうのを「いなかまち」と呼んでいるが、それなりに面白かったりもする。
ニホンの愚かさと貧しさの残照がはっきりわかるので。
そう、ついでに言うと、最近話題の品川プ○ンスホテルにも入ったけど、
このホテルはあまり好きにはなれない。
街規模の開発を時にはアコギにやっときながら、
通り抜けできない、回遊もままならない「ただのホテル」を作っているからだ。
実際に泊まった印象はかなりよかったので、心苦しいところもあるのだが…。
例によって、このホテル区画は閉ざされていて、大回りするしかない。
ヤだというより、もったいないな~とか、時代遅れだよな、と思う。
「ただ工場のある場所」だった大崎さえも変わろうとしているのだからねえ。
五反田方面に向かい、建ったばかりのマンションを見て、ミュージカルのCATS会場になっていることを知る。
お店なんかに「CATS応援してます」+会場の方向案内が掲示されている。
CATS応援でまちを盛り上げているみたいで、(主催劇団はあんまり好きでないけど)いいなあと思う。
「広州市場」というラーメン屋に入る。
ワンタンメンが売りなのだが、
とっても美味でした。

店の雰囲気もよかったし(昼間と混雑時禁煙!スバラシイ)
お値段も味も「もしかして
東京で一番リーズナブル」かも…。
実は先日永福町で別のラーメン屋に入ったのですが(1000円するラーメンで、並んでました)
地方のファミレスで出てくるような
ものでした…。スープは確かによかったけど、後、取り柄といえば器が大きかったことくらいでして。

それと較べると、スバラシイっす広州市場!

ただ、いつか行ってみたいのが
清泉女子大前、島津山の「ヌキテパ」。

魚料理に気合入れているそうで、
ランチ6,500円。
本当に、いつか行ってみたいものです。

地元に「ジャルダン・グルマン」という店があり
ヌーベルキュイジーヌであり(現在進行形のパリ直結)
魚料理ではスバラしく価格は地元価格、
自家菜園のハーブなどを使い地元産品も使っており。
という、ちょっと食の後進地域・大東京では
ありえないお店があるのです。
価格のことを言っていては話にならないので「ともかくとして」
果たして味で勝負できるのかどうか興味があります。
簿記試験の後、永福寺を経て善福寺川緑地公園を歩いた。
ヤマガタヒロの絵の中で唯一好きな作品があり、それはパリの公園の風景なんだけど、そんな感じ。ちょうど紅葉も美しく、心地よい快晴だったので、
いい散策でした。
龍光寺、須賀神社の紅葉もなかなかでした。
帰りに西田小学校近くのけやきを。高い木を目指していくとなにかいいものが見つかるのがこの辺りのいいところ。
夕日に染まりながら屹立するけやきは、それはいいものでした。
明日簿記3級(この歳で苦戦中。ちょっと恥ずかしい情けない)なんで、歌舞音曲は自粛している。診断士受けると決めた辺りから。
といいつつ、日曜日、試験が終わったら、久しぶりに井の頭線沿線をちょっくら歩いてくるつもりだ。
全国どこでもそうだろうが、地元の街でスキー場が先日営業を始めたと聞いた。

スノボはしばらくする予定がない。住まいも移った。車も手放した。都心に住み、違う生活が始まった。
にもかかわらず、この季節、スノボ場の風景を思うと、心が揺れる。
すっごく気になる。
地元の政令都市は、正直、カルチャーの匂いが弱い、さびしい街だった。
関西に住んだり「関東の水飲んだ」りしたら、
どうしようもなく「寂しい」ところだと気づかされる。
そんな街も、この季節、その場所、スノボの時間だけ、華やぐ。
とても貴重な「にぎわい」のレジャーだった。
その街の若い人の「共通のレジャー」だった。

夏の海の方が個人的には好きだが、こちらは「行かない」人もいて、好みが分かれたからね。

今、転職して都心に住んで、日替わりで面白い体験があって資格の勉強して時にフシギな友達と会って、
明らかに今の生活を楽しんでいる。
にもかかわらず、心が揺れるのだから、わからないもんだね。

こういうのを「寂しい人」というのか?
けやき並木に沿って通勤し始めて2年になろうとしている。
ここでは、都心で見た風景や見聞したものについて書いていこうと思う。

中小企業診断士については
http://mistral.seesaa.net/
司法書士については
http://plaza.rakuten.co.jp/mistral2005
と切り分けて行くつもりだが、おそらくそれぞれ重なり合っていくことだろう。

マチス展を見た。
本当はフィレンツェ展のほうが興味あったのだが。
パリで飽かず眺めた作品が2点ほどあったのがうれしかった。
都市の窓の向こうの風景。
何があるのだろう、と興味をかきたてられたのを憶えている。
ちょっと他人任せだったかも。
今は、何か見つけてやろうと思うようになってきた。