Cornelius×groovisions
WATARIDORI GRV2153/WATARIDORI
先週シゴト帰りに寄った展覧会。
会場内には小さなテントがいくつか並んでいて
(そのカーテンが欧州のホテルなんかを思わせる少し重い、アナログなもので…)
入場時に渡されたヘッドフォンを持ち歩き、
興味あるブースでジャックに差し込んで鑑賞するという方式でした。
坂本龍一のコラボとか、つい有名どころばかり
観てしまうのはよくなかったか。

すっかりアートになってしまったコーネリアス、と思っていましたが
いや、やはりロックでした。
心地よいこと心地よいこと。
至福の時を過ごしました。
いつから彼はこんなに幸福力を持ったのか?

オザケンが立脚する東京カルチャーみたいなのが
どこか腐食して、不自然なユウウツさを胚胎している気がしてならない。
どこまで行っても、虚無。コピー、はりぼてに思えてならない。
一見虚無的で病んでそうなコーネリアスが
あらゆるものを遠心分離してしまうような爽快さを
帯びるようになったのは、意外といえば意外。
単なる「癒し」なんかでは全く語れない、
オカルト性なき元素論。
ユーモアがありコトバがあるアートがそこにある。
僕らがTVゲームやマンガに感じ抱いたリアルが、希望が、ここにある。