「坊っちゃんの時代」という劇画のシリーズがある。
(関川夏央 原作・谷口ジロー画)
明治東京を舞台にしているのだが、東京に住む快楽は
この作品に描かれた明治東京をふと感じることができるせいだ。
(たしかに京都や欧州と較べたら東京の歴史なんて、いじましいばかりだけどね)
いくつかの人物が登場するのだが、
石川啄木が出てくる。
「これって僕じゃないか」と思えるところがあり
(全部ではないし、彼の文才は僕にはまるで無縁)
フシギな気持ちになる。
最初の「モラトリアム世代」だったのだろうか。